
三洋商事では社員一人一人の“人間力”を基礎とした経営を志しています。
互いに尊重し闊達に意見交換のできる職場、自分自身を振り返り成長していく社員は、私達の目指す理想の企業像です。
これまでも経営理念や行動指針、各種運動などの取り組みを行って参りましたが、それらをより具体的な形で一歩進めるために、
『360度評価』制度を導入しました。
この制度は、役職者が部下全員から日頃のマネジメント行動について評価されるものです。
複数の視点から評価されることで、役職者は自分の強み(長所)や弱み(短所)、自分では気づかない自分などを客観的に知ることができます。
また、評価の機会を通じて、普段なかなか伝えづらい部下の思いや考えを、上司に対して率直に伝えることができます。

三洋商事では、今後、360度評価を常態化し半年に一度(年二回)実施する計画です。 そして、Plan-Do-Seeのサイクル、つまり、「行動計画を作る」→「現場で実践する」→「360度評価で振り返る」のサイクルを構築し、 三洋商事の組織活性化や人材育成に役立てて参ります。 ここでは第一回目として、2010年4月~6月にかけて実施された内容をご紹介します。
● 目的
(1)役職者の振り返りと成長。
(2)風通しの良い職場づくり。
役員(経営陣)と幹部職(現場責任者)の計19名
(1)360度評価:直属の部下全員から評価。
(2)フィードバック・レポート:対象者へ評価結果をレポートにまとめ返却。
(3)個人面談・行動計画作成:コンサルタントによる対象者のコーチング面談。
評価結果を参考にして半年間の行動計画を作成。
360度評価の評価項目と今回の結果(平均点)をご紹介します。
今回の360度評価は、三洋商事の役職者として重要な「37の行動」と「全体評価」の計38項目への点数評価、及び2つの自由記述で実施しています。
なお、評価項目はセムコ社(Semco Group;ブラジル連邦共和国)※1 のものを参考に、自社に適応するよう追加・修正し作成しています。
セムコ社はブラジルで学生からの人気が最も高いコングロマリット企業であり、その経営理念や方針は他の追随を許さない独創性と誠実さにあふれています。
それらに強い感銘を受け、当社の評価項目作成の基礎とさせて頂きました。詳しい設問内容は、下記のリンク先(PDF)で確認できます。

今回が初めての360度評価であり、次の点について十分な検討と準備を行い実施しました。
(1)タイミングの検討:組織や社員の成熟度から導入のタイミングを見計らい、今回の実施に至りました。
(2)事前説明:主旨、内容、方法などを会議、社内報で社員へ説明し、理解を深めた後に実施しました。
(3)情報の取り扱い:評価者と被評価者の双方に不利益とならないよう、匿名性を確保して実施しました。
評価の回収、集計、分析は外部の調査専門機関が行いました。
(4)適用範囲:昇進や口角、報酬決定といった人事考課には直接結びつけず、役職者本人の自己啓発にのみ
活用することとしました。
(5)評価項目の作り込み:有益な評価結果を得るために、専門家の助言を得ながら適切な評価項目の作成を
心掛けました。
(6)フォロー:対象となった役職者を支援するため、また、“やりっぱなし”にしないために、
結果の説明、相談が受けられるコンサルタントとのマンツーマンのコーチング面談を実施しました。
注記
※1:セムコ社についての詳しい情報は、セムコ社のホームページや、セムコ社CEOセムラー氏の著書をご覧ください。
また、当社360度評価における評価項目の使用・加筆・修正並びに当社ホームページへの掲載は、セムコ社の許諾を得て行っています。
Semler, R. 1993. Maverick: The success story behind the world's most unusual workplace. New York: Time Warner Books.
※2:リアルワン株式会社についての詳しい情報は、リアルワン株式会社のホームページをご覧ください。